top of page

ドローンインストラクターになるには?必要なスキルと資格取得後の流れ

ドローンの国家資格や民間資格を取得したあと、教える立場になりたいと考える人は少なくありません。


しかし、飛ばせることと教えられることは、まったく異なるスキルです。


インストラクターとして活動するには、操縦技術はもちろんのこと、指導力・安全管理力・コミュニケーション力の3つは最低限必要となります。


この記事では、ドローンインストラクターという仕事と、そこへ至るためのステップを解説します。


目次


資格があっても「教えられる人」になれるわけではない



資格を持っている=人に教えられる、とはなりません。


ここでは、多くの人が資格取得後に感じるギャップと、インストラクターに求められる能力を整理します。


撮影者と指導者の違い


ドローンの国家資格は、一定水準の知識と技能を持つことの証明であり、商業撮影や点検業務で求められる判断力や操縦能力、表現力など、資格の取得とは別に積み上げていく必要があるでしょう。


一方、インストラクターを目指す場合、これらに加えて別の観点からの能力を身に着ける必要があります。


「自分自身がうまく操縦できるか」とはまったく別で、受講者がうまくできない理由、症状、クセなどを見抜き、それを操縦手本と言葉にして伝える力が必要です。


例えるなら、指導者を医者、受講者を患者と置き換え、適切な診察をして症状から考えられる原因を考え、治療を施し、リハビリを伴う経過を観察する、という感じになるかもしれません。


操縦技術と指導力はまったく別のスキル


スポーツの世界では、トップ選手が名コーチになるとは限らないのと同じく、優れた操縦士が優れたインストラクターになるとは限りません。


操縦技術は、物理的理解の上で機体の挙動を理解し、その上で繰り返しの練習と場数によって体に刻み込まれるものです。


そこに適切なアドバイスを受けることが出来れば上達速度は格段に上がります。


一方、指導力は物理的操縦原理を理解していることはもちろん、自分の感覚を言語化する、相手の理解度を正確に把握する、適切なタイミングでフィードバックを与えるなど、操縦とはまったく別のプロセスを必要とします。


例えば、ホバリングの補正操作を体感的にこなせる操縦士は、それを初学者に伝えようとすると、言葉に詰まることがあります。


体が勝手に動くレベルまで習熟した技術は、言語化が難しいからです。


インストラクターに求められる3つの領域


ドローンインストラクターとして機能するには、以下の3つの領域を横断的に持つ必要があります。


  1. 操縦技術の実力と具現化

  2. 指導・コミュニケーション能力

  3. 安全管理・法律知識の深度


インストラクターが受講者よりも高い操縦技術をもっていることは、前提条件です。


理論だけでなく、現場で通用する技術を持っていることが、指導の説得力に直結します。


また受講者一人ひとりの理解度やクセを見極め、それぞれに合った言葉とタイミングでフィードバックを届ける力も求められます。


画一的な指導ではなく、相手に合わせて指導方法を変えられる引き出しの多さが必要です。


そして、航空法の遵守・飛行前点検の重要性・事故発生時の対応など、安全に関わる知識を正確に伝える責任もあります。


ドローンインストラクターとはどのような仕事か



教えることには、多くの役割が含まれます。


本章では、ドローンインストラクターの仕事内容を具体的に整理します。


受講者の「わからない」を見つけて解消する


インストラクターの主な仕事は、受講者の「わからない」「どこで詰まっているか」「頭で理解できてもうまくできない」を正確に見つけ出し、それを解消することです。


受講者は、自分がなぜできないのかを言語化できないことが多くあり、なんとなくうまくいかない状態のまま練習を続けても、上達は見込めません。


こうした状況でインストラクターは、飛行の様子・操作の傾向・質問の内容などから、つまずきの原因を特定する観察眼を持つ必要があります。


例えば、機体が安定しない受講者に対して「もっと丁寧に操作して」と伝えるだけでは不十分です。


スティックの入力が急すぎるのか、機体の挙動を読めていないのか、視線の置き方に問題があるのか、それを可能とする送信機の持ち方や構え方に問題がないのかを見極めたうえで、なぜそうなってしまうのかという理由と具体的な改善点を伝える必要があります。


この診断して処方することが、インストラクターの主な仕事です。


安全管理と法的な知識を現場で伝える責任


インストラクターは、安全管理と法的な知識を正確に伝える責任も担います。


飛行前点検、飛行空域の確認、事故発生時の対応フローなど、受講者が現場に出たときに必要となる知識は広範囲にわたります。


これらを暗記させるのではなく、なぜそれらが必要なのか、背景まで含めて理解させることが、インストラクターの仕事です。


受講者が卒業後に起こした事故や法令違反は、指導者の教え方にも遡る問題として捉えられます。


この責任の重さを理解していることが、優れたインストラクターの条件のひとつです。


登録講習機関で講師になるための要件


国家講習でインストラクターは「講師」と定義されています。


登録講習機関で講師として指導を行うには、国土交通省が定める一定の要件を満たす必要があります。


国家資格制度のもとでは、登録講習機関に所属する講師は、指定された区分の無人航空機操縦士技能証明を保有している必要があります。


また、登録講習機関として国土交通省に登録する際には、修了審査を担当できる審査員が在籍していることも条件のひとつです。


なお、これらの要件の詳細や取得ルートについては、国土交通省の公式情報をもとに確認することが必要です。


「教える技術」を構成する要素



指導力は、生まれ持ったセンスではなく、学んで身につけられるスキルです。


続いて、インストラクターとして教える技術を構成する要素を整理します。


受講者の苦手を発見し、克服を支援する視点


受講者の苦手には、知識の不足・操縦感覚のズレ・心理的な緊張や委縮の3種類があります。


それぞれに対するアプローチは異なり、知識不足には説明が、感覚のズレには原因判明と改善策が、心理的な問題には環境づくりと声かけが有効です。


インストラクターは、受講者の状態をこの3軸で観察し、適切な手を打つ判断力を持つ必要があります。


また、苦手を指摘する際の言葉の選び方も重要です。


否定的な表現は受講者の自信を損なわせ、上達の妨げになります。


「大丈夫、出来ている。次はここをこうしてみよう」と、自分は大丈夫なんだと伝えてあげることが上達を後押しします。


対人関係の基本と信頼される立ち居振る舞い


受講者との信頼関係は、指導の効果に直結します。


信頼関係が築けていないと、受講者は自分の気持ちや状態を素直に打ち明けられません。


しかし受講者が安心して質問できる雰囲気を、インストラクターがつくることで、学習効率の向上につながります。


そのために必要なのは、受講者の話を最後まで聞く、失敗を責めずに次の行動を示す、進歩を言葉で認める、という対人関係の基本です。


こうした積み重ねが、この人に教わりたい、という信頼を生みます。


立ち居振る舞いの丁寧さや、言葉遣いの安定感も、インストラクターとしての印象を形成する要素なのです。


知識の伝え方と段階的な習熟の設計


何を、どの順番で、どのように伝えるかを設計する力も、指導技術のひとつです。


初学者に航空法の全条文を詰め込んでも、理解は進みません。


なぜルールが必要かの背景から入り、分かりやすい言葉と資料で解説し、 自分が実際に飛ばす場合のフローと結びつけて伝えると、知識が定着しやすくなります。


操縦についても同様です。


送信機の持ち方→ホバリング→直線移動→旋回→高度変化という段階的なステップを設計し、各段階で達成基準を明確にすることが、受講者の習熟を安定させます。


インストラクターは、このカリキュラム設計の意図を理解したうえで、目の前の受講者の進捗に合わせて柔軟に調整する能力が求められます。


加えて見落としがちなのが、送信機の持ち方と構え方です。これを改善することで全てが解決することも多々あるのです。


インストラクターとして活動するまでの流れ



インストラクターになるまでには、技術の習得・要件の充足・活動の場の確保という段階があります。


自分が現場で通用する技術を持つ


インストラクターへの第一歩は、指導以前に、自分が現場で通用する操縦士であることです。


受講者は、インストラクターが自分よりも高い技術で飛ばせることを前提に信頼を寄せるため、実際に難しい飛行を見せられる技術的な裏付けや、受講中の操縦ミスをオーバーライドにて安定的に操作介入を行える技術が必要です。


これには空撮・商業撮影・インフラ点検・農薬散布など、実務の現場を経験していることが、指導の言葉に深みを与えます。


また現場経験は、よくあるミスのパターンや環境が変わったときの判断基準など、教科書には載らない知識の蓄積にもなります。


これらは、受講者が現場に出たあとに直面する課題と直結する内容であり、インストラクターとしての差別化を図る要素になります。


養成コース・認定制度の活用と選び方


インストラクターとしての指導力を身につけるには、養成コースや認定制度の活用が有効です。


スクールや団体によって、インストラクター養成のカリキュラムや認定基準は異なります。その際に確認したいのは、以下の3つです。


  1. 現場経験を持つ講師から直接学べるか

  2. 指導技術を練習できる環境があるか

  3. 認定後の活動場所や案件につながるサポートがあるか


資格の名称や認定団体の知名度よりも、人を成長させるスキームが重要です。


料金・カリキュラムの詳細については、各スクールへの直接確認を推奨します。


ドローンプラスの養成コースについては「講師・インストラクター養成コース」をご覧ください。


活動の場と収入の見通し


インストラクターとしての活動の場は、登録講習機関への所属・フリーランスとしての活動・企業内インストラクターとしての育成業務の3つです。



収入については、活動形態・受講生数・担当する資格区分によって大きく異なります。


必ず稼げる保証はなく、実績と信頼の積み上げが収入に比例する仕事です。


最初は副業・兼業のかたちで始め、実績をつくってから本格的に活動する方も多くいます。


ドローンプラスが考えるインストラクター養成の考え方



大阪市に拠点を置くドローンプラスは、操縦士を育てるスクールとして600名を超える卒業生を輩出してきました。


その経験をもとに、育てられる人を輩出することにも力を入れています。


ここでは、大阪市内で展開するドローンプラスのインストラクター養成に対する考え方を紹介します。


「飛ばせる人」ではなく「育てられる人」を輩出する


ドローン業界の課題のひとつは、飛ばせる人は増えても、教えられる人が少ないことです。


国家資格制度の整備により、資格取得者の数は年々増加しています。


しかし、受講者一人ひとりの特性を見抜き、適切な指導を届けられるインストラクターの数は、需要に対して十分ではありません。


この状況が、スクールの質の格差を生み、資格取得後に現場で通用しない操縦士を生む一因にもなっています。


ドローンプラスが育てられる人の輩出にこだわるのは、業界全体の水準を底上げするためです。


一人の優れたインストラクターが生まれることで、その人が関わる受講者の質が変わります。


それが積み重なることにより、大阪をはじめとする関西エリアで信頼されるドローン操縦士の総数が増える、という考え方です。


インストラクター養成コースで身につくもの


ドローンプラスの講師・インストラクター養成コースは、大阪市内を会場に、座学1日と実技2日の3日間で構成されています。


担当するのは、600名を超える講習卒業生を輩出してきたマスターインストラクター(講師の講師)です。


飛行技量に加え、受講生のクセを速やかに見極めて一定の水準まで引き上げる診断と指導の技術を、実技を通じて習得できます。


1日目の座学ではインストラクターに必要な資質や心得を、2日目の実技ではインストラクターに必要な操縦スキルアップを、3日目の実技ではロールプレイ形式で育てる指導方法を学ぶ流れです。


対象は、無人航空機操縦技能証明(二等以上)保有者です。


定員は2〜3名と少人数制を保っており、一人ひとりに向き合う指導環境を大切にしています。


なお、本講座の受講は講師・インストラクター試験の合格を保証するものではありません。


受講費や開催日程の詳細は、「講師・インストラクター養成コース」をご覧ください。


ドローンインストラクターへの一歩を踏み出すために


国家資格を持っていることと、人に教えられることは別の能力です。


操縦技術・指導力・安全管理能力という3つの領域を並行して育てて初めて、インストラクターとしての土台ができます。


仕事の中心は、受講者のつまずきを見つけ、原因を特定し、的確なフィードバックを届ける診断と処方のサイクルです。


そのため、現場での実務経験が指導の深みを生み、養成コースを選ぶ際は料金やカリキュラムの名称よりも、人を成長させるスキームがあるかを確かめることが重要になります。


大阪市を拠点とするドローンプラスでは、600名を超える卒業生を輩出した実績と、一等修了審査員が在籍する登録講習機関としての指導体制をもとに、大阪・関西エリアでインストラクターを目指す方へのサポートを行っています。


講師・インストラクター養成コースでは、長年、全国のスクールのインストラクターを育ててきたマスターインストラクターが、大阪市内の会場で直接指導にあたります。


空撮・商業撮影・構造物点検など現場の最前線で培った経験を持つ講師から学べる環境は、フランチャイズ校では得にくいものです。


ワンランク上の指導者キャリアを大阪で本格的に考えている方は、ドローンプラスへご相談ください。


bottom of page